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2011年1月20日 (木)

今は亡き友へ

弔  辞

エスペラント平和の会熊木秀夫

謹んで、この弔辞を渥美幸次朗さんの御霊前に捧げます。   

 ダンボールの片づけをしながら、この寒さに負けずに頑張りぬこうと言葉を交わししたのは、あなたが亡くなる7日の朝でしたね。

私は、あなたのお店や近所のお店から出るダンボールの片づけを、あなたにお願いしてから今年で4年目になります。

「こんな仕事をしたって1円の稼ぎにもならないよ」と貴方は言い、私は「自分の体は、労働を通じて造られてきた。手術後のリハビリとして、筋力をつけたいから、やらせてほしい」とおねがいしました。

一時、ダンボールの引き取り値がキロ9円の値がついたときは、ガソリン代が出て少し余ると喜びあいましたね。それが中国のオリンピックが終わると1kg1円にさがってしまいました。

その時、二人で考えたことは『アフリカの砂漠に木を1本植える目標で頑張ってきたのだから、10年もやっていれば、きっと良いニュースが聞ける』、『誰も二人がアフリカの砂漠に木を植える夢を追いかけて、こんなことをやっているなんておもわないぞ』なんて言いながらもつづけましたね。

1年前、あなたの出身校・早稲田大学で、日本熊森協会のシンポジウムがあることを知り、二人ででかけていきましたね。その時、日本の森が外国人に買われてしまう! 日本でもイギリスのように、ナショナル・トラストをつくり、人間の命の水を守ってくれている熊が住める奥山の自然を残す運動に参加しましたね。

今年になって貴方は、実践自然保護団体・日本熊森協会会長から寄付金応募への感謝のお礼状をもらい、私は『くまもり通信』から、NHKテレビでも紹介された三重県大台町池の谷676ヘクタールの山林を全部買い取り、熊やその他の動物が永久に住めるようになったことを知り、日本の自然と水資源を守る活動に共に参加できたことを喜びあいましたね。それは、1週間前のことでしたね。

そんな話をゆっくりすることもなく、あなたは突然倒れ、御家族や御親戚の方、一緒の働いてくださっている方や私も、あなたの元気な声を聞くことができなくなってしまったのです。会う人毎に「何故、どうして」と聞かずにはいられない、みなさんも同じ気持ちです。でも一番驚いているのは、あなた自身ではないですか?

私には、あなたの声がきこえます。「おれはこの通り元気だ」と。

あなたが亡くなったことは、私たちに大きなショックをあたえましたが、だからといって私たちは悲しんでなんかいません。あなたは、いま千の風になって、私たちの事を、空から見守ってくれているからです。

私は7年前、50年ぶりに、川崎の住民となり、ベトナムの枯葉剤障害者支援の活動をつづけてきました。あなたはそれを知って、ある時はお金で、ある時は店の品物で支援をしてくださいました。初めてあなたのお店の前に立ったとき「何と輝かしいお顔をしている人だろう」と見つめて、私はあなたの親友の一人になりました。

人を思いやる優しいあなたの心を、私は決して忘れません。あなたが教えてくれた、常にまわりの方々に感謝し、喜びを分かち合う活動を、これからもつづけていきます。

あなたの、にこやかな顔をおもいうかべながら、お別れの言葉の代わりに『千の風になって』を歌って、あなたに捧げます。(2011-01-13)

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